新年の一定期間は年の暮れとはまた違った感覚で日が経つのが早いようで、気が付けばもう2月も終わりに差しかかってしまいました。
さて今回はSEOを中心にゆるりと書いてみたいと思います。 ご存知のようにSEO(検索エンジン最適化)はもうすっかり標準の対策になって、クライアントの各社ご担当の皆様もそれぞれに自サイトのランクアップのための方策を練っておられます。
検索エンジンの状況も、現在ではYahoo! も Google のアルゴリズムを採用してすっかり定着し、Google / Yahoo! 対 MSNのBing という図式ではありますが、大勢としてはGoogle対策!というのが現場の感触ですね。
さてGoogleアナリティクスは弊社もサイト構築の際には同時にご提案することがほとんどで、お客様にも見ていただくことが多くなりました。 ところで、サイトの閲覧状況確認であればGoogleアナリティクス単独でも十分ですが、より精細に効果測定するためには「ウェブマスターツール」と「ウェブサイト オプティマイザー」を併用するのが望ましいです。 これらのツールの機能を簡単に整理すると、以下のような感じと思います。とても大まかですが・・・。
【Google アナリティクス】
→サイトの閲覧状況、アクセス数を把握する。コンバージョンを測定する。
【ウェブマスターツール】
→サイトのアクセスを増やすための検証と対策をするためのツール集。
【ウェブサイト オプティマイザー】
→アナリティクスとウェブマスターツールで最適化した後さらに改善進歩させるためのテスト検証ツール。
これらはGoogleの「ビジネスソリューション」に集約されています。で、共通しているのが同社の広告ソリューション、AdWordsやAdSenceとの連携が強力だということ。こうした広告の効果測定も含め、さまざまな計測が緻密に行えるようになっています。SEO対策としてはこれらの機能を縦横無尽に使って施策を打ち出すことになります。
が、ここしばらく、昨年来のアルゴリズム改訂などの動向を経て感じるのは、「とにかく有益なコンテンツがあることが一番大事!」になってきたな、ということです。少し前のアップデートに際しても、それまで外部リンク獲得やら何やらのSEO外部施策などの効果が目立つこともあったものの、だんだんと、本当に有益なコンテンツがランク上位になるようになってきた気がします。(数年前だったか、一時期、SEOの被リンク対策と思われるサイトやマッシュアップでスカスカの情報を掲載しているだけのサイトばかりがヒットしてきて目的の情報が掲載されているサイトにたどり着けない、イライラすることがよくありましたが、ほとんどなくなりましたね。)
上記の各ツールも、サイトページの内部施策、最適化のためのソリューションとしては実に便利で、各種ガイドにもコードの記述やコンテンツの望ましい作り方が記載されています。正しく使えば、サイトを実に最適な形で維持していけるなと感じるものです。弊社事例ではEcommerce まで実装しているサイトはなかなか少ないですが、規模はともかく比較的シンプルな構造のサイトであれば、アナリティクスとウェブマスターツールでかなり充足しそうです。
そんなわけで、現状はアナリティクスのみのケースが多いのですが、以後はウェブマスターツールの併用を提案していきたいと考えています。また、サイトビジター(オーディエンス)のために本当に役に立つコンテンツの拡充、これをやはり提案していきたいところです。
Googleも、スパムのコンテンツを排していく姿勢をとっており、同時にウェブマスター向けガイドラインでも有益なコンテンツの作成を推奨しています。(「外部のリンクを買うのはやめましょう」ということも言っているんですね・・・驚き。このあたり、よくある被リンクサービスなど、そのうち厳しく判別されるようになったり?)
一ユーザーの立場で考えると、知りたい欲しい情報にたどり着きやすくなるわけで、こうした時流はありがたいことでもあります。一方のコンテンツベンダー側の立場で考えると、より有益なものを提供していかないといけない。SEOという概念が出てきてから7~8年経つかと思いますが、その手法はここ1~2年くらいで様変わりしていくような気もします。
片や、昨年から今年にかけてはソーシャルとスマートフォン、タブレットが大ブレイク。いろいろとWebの施策、マーケ施策は動きが特に激しくなりそう。「Facebook後は何だろう?」などと思いを巡らすこともある今日この頃です。
by Nagahara (director)