こんにちは。アジンコート・デザイナーのAIRIです。
街中や身の回りにある、あんなロゴやこんなロゴ。
ロゴは、建物や、商品、ブランドなどの「イメージ」や「想い」を消費者に伝える役割があり、とても重要です。
特に「おしゃれ」で「かわいい」ロゴは、レストラン、食品系、アパレルなど「雰囲気」を大事にするものによく使われています。
今回はそれを踏まえ、たっぷり30種類のおしゃれでかわいいロゴをジャンル別にご紹介してきます。
みなさんの日常の中に溶け込んでいるロゴもきっとあると思いますよ。
「ahamo」はNTTドコモが2021年3月26日に導入した携帯電話の廉価版料金プランの名称です。
これまでの携帯系のロゴでなかったような笑顔をモチーフにした可愛らしいデザインですね。
ドコモ公式はahamoの由来について、”新たな料金プランahamoを通して、お客さまに「驚き」、「喜び」そして「楽しさ」を感じていただくことをめざしています”と発表していることもあって、それを見事に表現しているロゴだと思います。
格安プランということもあって、学生などの若者をターゲットにしているということが一目で分かりますね。
日本有数のPCメーカーのロゴです。(最近では乃木坂46がCMキャラクターを務めていましたね。)
黄色が目立つこのシンボルカラーは「菜の花イエロー」と呼ばれています。
ブランドの生産拠点である長野県飯山市は、菜の花が非常に有名な街なのだそうです。
形はmouseを象徴する「チーズ」かと思いきや、「飯山TRUST」のロゴマークから1ピースを切り取った形になっています。
シンプルな形のロゴの中にはこのようにたくさんの想いやメッセージが込められているのです。
ただ単にかわいいと思っていたロゴがまた違った見方になりますね。
キャンプ製品を中心に販売しているアウトドア系のブランドです。
名前の通り、「雪の結晶」のマークが特徴的なシンボルマークのデザインですね。
この雪の結晶として使われている記号「アスタリスク」をよ〜くみてみると歪んでいますね。アウトドアブランドということもあり、「自然」「ナチュラル」な印象を与えられていると思います。
2013年にリリースされたハンカチ専門ブランドのロゴです。
「昨日、今日、明日と、日々の気持ちの変化に寄り添い、身だしなみだけでなく自分の心と暮らしのリズムを整えてくれる「リズム、ととのう、ハンカチ。」
を新しいコンセプトとして、2021年にロゴがリニューアルしました。
曲線と隙間が特徴的なこのロゴからは「リズム感」が伝わり、気分を上げてくれるハンカチのブランドロゴとしてふさわしいデザインとなっています。
家電、オーガニックコスメ、トラベルグッズ、ギフトなどライフスタイルに関するおしゃれ雑貨のメーカーです。
シンボルマークの曲線が特徴的で、リボンや蝶ネクタイのような形をしていますね。
このキャッチーでおしゃれなロゴには「性別や年齢、シーンなどの境界を越えて、毎日のちょっとしたスパイスになれるアイテムを届けるブランド」になれるようにという想いが込められています。
焼き立てのパンを売りにしている老舗のパン専門店です。
名前の通り、かわいらしい人魚をモチーフにしたシンボルマークが目を引きますし、パンを連想させる小麦を人魚が持っているのもほっこりしますね。
リトルマーメイドが目指しているのは「誰でもふらっと気軽に立ち寄れて、毎日あたりまえにおいしいパンが買える、そんなパン屋さん」。
親しみが湧くデザインにその想いが込められているのが感じます。
その名の通り、生クリームを専門に扱うスイーツ店です。
これまで、ケーキやクレープをより美味しくさせる「引き立て役」として使われてきた生クリームを「主役」として使っています。
このロゴを見るだけで「美味しそう」と感じる手書き風のフォントが可愛らしくて、ナチュラルな印象を受けます。
数年前にかなり話題になった「ご飯でパンが焼けるパン焼き器」のメーカーです。
コメが5つ並んでお花のようなモチーフになっているのが特徴的ですね。
使うのが主に女性ということで、華やかな雰囲気に仕上げているのが伝わります。
カラーも、よくありがちなモノクロではなく「茶色」を使っていることで、
「オーガニック感」や「温かみ」が感じられますね。
山形のソウルフード、パインサイダーの商品ロゴです。
発祥は昭和30年代で、当時、山形ではなかなか口にできない南国のフルーツ「パイナップル」への憧れから誕生したと言われているそうです。
どこか懐かしさを感じるデザインですが、昔から地元の人々に愛されていることを表しているのでしょう。
サイダーの爽快感を表すキラキラでパインの形が作られており、まさに「パインソーダ」のイメージそのままです。
パインの「パ」の丸の部分も、横に切ったパインの形をしていて、細部までのこだわりを感じますね。
ビールの商品ブランドです。
ネーミングもキャッチーながら、ビールなのに「ネコ」!?とびっくりするようなロゴですね。
このビールを発売する前、ビールに馴染みのない人向けのビールが売られていなかったようです。そこに着目して、女性でも手に取ってもらいやすくしたのがこのロゴマーク。
驚くべきことに、発売直後、水曜日のネコは想定の2倍もの販売数を記録し、当時過去最大の売り上げとなったそうです。
ちなみに、なぜ「水曜日」なのかということですが、「月曜日から金曜日まで頑張っている方に、せめて水曜日はゆっくりしてほしい、ネコのようにのんびりと」という意味が込められているそうです。
ただ単にかわいいというだけではなく、製作者の素敵な想いが込められているロゴデザインですね。
男の子と犬が一緒にレモンを持っている可愛らしいイラストが特徴的な東京土産のお菓子で、レモンの香りと、口の中でやさしくとけあう心地よい食感にこだわった、さわやかなレモンクリームサンドです。
甘さと爽やかさが特徴的なこのお菓子の味を、可愛らしいイラストの男の子とキラキラでうまく表現されています。
思わずSNSなどでシェアしたくなるようなキュンとするデザインですね。
コンビニで発売されるやいなや、若者を中心にSNSでとても話題になったアイスです。
イラストレーターの「しばたま」さんがデザインしたロゴは、顔が真ん中に寄ったキャッチーで可愛らしいコロンとした牛のキャラクターが特徴的です。
牛乳が50%が使用されているまろやかなアイスがとてもよく表現されていますね。
ちなみに、ミルク以外にも色々な味が発売されています。
シンプルなロゴなだけに、たくさんの味に対応できるのもこのロゴデザインの強みと言えるでしょう。
堀内果実園は、果樹を専門に栽培に取り組む、現在六代目となる農家です。
奈良・吉野の広大な山々で育ったフレッシュな果物を、そのままのフルーツだけでなく、フルーツサンドやドライフルーツなどに加工しています。
ロゴをよく見ると、「内」と「園」がりんごと梨の形になっているので驚きです。
漢字の1つ1つも「木の枝」のボコボコとした質感も細部まで表現されており、
食品のパッケージには欠かせない「美味しそうなイメージ」が湧いてきますね。
みなさまご存知のこのロゴ。
ポッキーやプリッツ、パピコなど日本人にとって馴染み深い国民的お菓子を製造している国内の大手製菓会社のものです。
「人のもつ創造性を大切にしていく姿勢」「すべての文字がつながっており、人と社会のふれあいや絆をもっと深める」といった同社の願いがデザイン化されたものだそうです。
「元気」を感じられる「赤」のカラーと、温かみを感じられる丸みのある筆記体の文字がとても印象的ですね。
高品質でラグジュアリーな皮革製品・ウェア・香水を展開しているスペインのラグジュアリーブランド。「L」が4つ並んだ「高品質」であることを意味して居るロゴが特徴的です。
最近ではこんなバッグや財布が若い女性に人気ですね。
2014年にロゴのリニューアルが行われて、より一層支持を集めているそうです。
確かに、線が太くてかっこいい印象が強い旧ロゴに比べて新ロゴは線が細くてスタイリッシュでおしゃれな印象を受けますね。
化粧品やアクセサリー、アパレルも展開している、女性向けブランド。
5つの花びらの黒い花がキャッチーなシンボルマークですね。
このロゴマークには科学的に生み出すことができない黒い花のように、固定概念にとらわれない発想を表し、企業精神でもある「自由に、自分らしく」という想いが込められているそうです。
シンプルながら、丸っこい文字のデザインが特徴的なこのロゴは、イタリアのアパレル企業PRADAが展開するブランドの一つである「miu miu」のものです。
ブランドとしては「BAD GIRL=やんちゃな女の子」をコンセプトとし、ガーリーな色使いで、ふんわりしたシルエットのアイテムを多く販売しています。
男性向けの商品は取り扱われておらず、女性の「可愛らしさ」「丸びを帯びた感じ」をうまく表現していますね。
PRADAよりも若い女性をターゲットにしているブランドということがとてもよくわかるロゴだと思います。
フランスに本店を置くファッションブランドで、流行に囚われないシンプルなデザインが特徴的です。
”アニエス・ベー(agnès b)”のb(べー)というブランド名は英語ではなくフランス語で、創業者の名前だそうです。
サインのような印象的なロゴは、当時、「ELLE」で働いていたアニエスが、記事に書いた手書きのサインが由来だそうです。
手書きであることによって「ぬけ感」と「おしゃれ」な印象が伝わってくるアパレルブランドとしてはとても良いロゴですね。
サウナ好きの方は一度は目にしたことがあるかもしれないこのロゴ。
「サウナボーイ」のこのロゴをメインとして展開しているサウナグッズのアパレルブランド「週刊サウナボーイ」です。
2018年に匿名のクリエイティブ集団によって立ち上げられ、巷で密かに人気を集めています。
最近ではDanner(ダナー)という世界的に人気なアメリカのアウトドアブランドとコラボしたり何かと話題になっています。
どこか懐かしさを感じるカタカナのロゴが特徴的で、曲線が柔らかい感じも表していますね。
レシピ動画と最新グルメニュースを毎日配信している、日本最大級の食特化型WEBメディア。
3つ並んだマカロニのロゴがとても可愛らしいですね。
このwebメディアを立ち上げた当初、写真などのビジュアルがイマイチだった他のwebメディアとの差別化を図って「見た目」に拘っていたそうです。
このロゴからもそのこだわりが感じられるおしゃれで洗練されたデザインだと思います。
創業メンバーの想いとして親近感が湧くような「m」から始まる名前にしたかったそうで、「コロコロ」とした感じで響きも可愛く、女性向けのサービスにもぴったりのロゴです。
2012年9月にサービスを始めたコンテンツ配信サイト。多数のクリエイターや出版社と提携し、漫画やコラムなど様々な記事を3万本以上配信しています。
(2022年8月にサービス終了予定)
シンプルながらも、黄色と白で目立つキャッチーなシンボルマークはケーキの形をしています。
ロゴをよくみてみると、シンボルマークは丸みを帯びているところがあったり、
「cakes」の文字の部分も曲線や角度など細いところまでデザインが詰められていることがわかりますね。
最近、テレビでも見かけることが多くなったこのロゴは、簡単にネットショップが作成できるサービス「BASE」です。
このキャッチーな三角の形をしたシンボルマークは“インターネット上に小さな経済拠点をつくる”という想いを、どこでも簡単に設置できるアメリカ先住民族のテント「ティピ」で表しています。
また、個人・法人・行政を問わず、あらゆる方が、それぞれのスタイルに合った多様な使い方ができるサービスという意味を込めて、マルチカラーで構成しています。
ママ向けアプリ、情報メディアです。
ころんとした丸みのあるロゴは「ママ」の優しさを感じさせますね。
「不安を抱えて立ち止まるママにそっと寄り添い、支えられる存在でありたい。ママが自信を持って、社会・未来へ「一歩」踏み出していけるように。」というブランドの想いがこのシンボルに込められているそうです。
「m」のモチーフは「mamari」を、その上にある「丸」は「ママ」を表しており、ママリがママを支えているという意味があるのだとか。
色味もピンク系で、女性に親しみを持ってもらえるようなロゴのカラーですね。
“「胃弱」のこと、その対処法、おもしろネタまでみんなで楽しく学んで、前向きな日々をおくるための研究室”をテーマにしたwebサイトです。
イーちゃんというゆるキャラがとってもかわいらしいロゴですね。
縦長で細身のフォント、メインカラーを黒と水色にしていること、背景を方眼紙に見立てているなどから「研究室」をテーマにしているという意図が伝わってきます。
親近感満載のロゴは楽しく気楽に「胃」のことが学べそうです。
国内発の新しいフードデリバリーサービスです。
口角が上がったような口のマークに見えるこのロゴは“笑って食べられるまいにちの暮らしに「Chompy」を。”という想いが込められています。
個店さんを中心に、厳選した「おいしい」お店のフードをデリバリーしているということで食へのこだわりや信頼感を感じさせます。
カラーもサーモンピンクを採用しており、口の色だったり、優しさを見事に表現しているロゴだと思います。
日本最大級のフリマアプリのロゴです。
たくさんのユーザーが使っているメルカリだけあって、親しみを感じさせるような丸みを帯びたデザインですね。
より幅広いユーザーにとって身近な存在として、日々の生活の中での売買を支えるインフラ的な存在になっていくことを目指し、2018年にロゴデザインをリニューアルしました。
旧ロゴよりもシンプルになっていますが、立体的な赤の箱から青い丸が飛び出しているようなデザインは「箱から飛び出すワクワク」を変わらず表現しています。
また、どんな人にも身近に感じていただける「フラットさ」、信頼できるマーケットプレイスとしての「公平さ」を基にリデザインを行ったそうです。
作品数No. 1国内最大※のハンドメイドマーケットです。
主にファッションアイテムや家具・生活雑貨、食べ物、他にもさまざまなハンドメイド作品を取り扱っています。
より幅広くより多くのユーザーに利用してもらえるように2014年にリニューアルし、シンプルでありながらも温かみの感じられる形に。
丸みを帯びた文字はところどころ、わざと飛び出ているところがあって手作り感のあるデザインとなっていますね。
東京スカイツリータウンにある、水族館のロゴです。
「魚をモチーフにして単線でシンプルにデザインすることによって、どこか懐かしくも先進性を感じさせ、東京スカイツリー®が世界に発信する日本の伝統的な美意識と融合する都市型の水族館を表しています。
さらにモチーフの魚は、ある時は重なり合い、ある時はさまざまな方向に泳ぎます。これは、『すみだ水族館』が常に新しい価値を発信し、拡げていく場であることを表現しています。」と公式が発表しています。
日本郵政の商業施設です。
「それぞれの地域に寄り添った個性豊かな店舗出店」をコンセプトに、2013年東京駅前に第一店舗目を開業し、2016年には博多と名古屋にも展開しています。
5つ並んだ赤の長方形が特徴的のこのロゴには日本郵政の「人の想いをつなげ、届ける」という精神と、訪れる人、店舗の人、生産する人が、KITTEという場所で心を通わせ広くつながって欲しいという想いが込められているそうです。
暖色系と寒色系のビビットカラーを大胆に使ったロゴからは「楽しさ」が伝わってきます。
また、「レトロっぽさ」も感じられ、日本の地域の良さを伝えていこうという思いも感じられるおしゃれなロゴデザインだと思います。
東京・渋谷にある商業施設「渋谷109」のロゴデザインは2018年に一般公募約13000件の中から選出され、リニューアルしました。
「マル」をロゴのメインモチーフにし、シンプルでインパクトのあるデザインです。
カラフルなグラデーションで若者の流行の発信地、渋谷らしさを表しているそうです。
若者にウケが良さそうなグラデーションが特徴的でとてもキュートなデザインですね。
いかがでしたか?
普段何気なく目にしていたおしゃれでかわいいロゴにはいろんな意味やターゲット層を意識していて、様々な工夫が感じられたのではないでしょうか。
ぜひ、デザインの参考にしていきたいですね。
この記事を書いた人
AIRI
デザイナー